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@ | 巻頭言・・・「IAIジャパンの原点」 IAIジャパン理事長 八幡惠介
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A | メールマガジン第50号記念寄稿
第50号に因んで、IAIジャパン会員番号150番の伊藤さんと350番の宮崎さんに寄稿していただきました。
「IAIに参加して」 伊藤 博
「IAIを想う」 宮崎高嶺
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B | 2005年度賀詞交換会のご案内
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@ 巻頭言 「IAIジャパンの原点」
八幡惠介
IAIジャパンが1999年12月に発起され、2000年6月に設立を迎えるにい
たる間、ビジョン、ミッション、定款、組織などが討議され、会員勧誘にあらゆる努
力がなされた。設立前後に入会された会員は会の趣旨をよく理解され、ビジョンと
ミッションに賛同して入会されたようである。会員の数が増え、NPO法人となって会
の活動の幅も広がり、各グループの例会に参加する人数も増加の一歩をたどっている
ことは喜ばしい限りである。新しく入会された会員にはオリエンテーションの機会も
あり、会の事業と運営についての知識を得られるようになったことも会員向けサービ
スの提供という観点から進歩といえよう。今号ではその効果を確認する意味で設立時
からの会員、最近入会された会員、役員に会の原点に立ち戻り、「日本型のエンジェ
ルとは何か」という問いを自分自身にして見ることを勧めたい。
日本では「エンジェル」という言葉は明確な定義がない。多くの場合エンジェルと
いえば富裕な個人でベンチャーに投資し、うまく行けば出口で大きなリターンを手に
し、それまでの間何も言わないありがたい投資家、というイメージで受け取られる。
アメリカではエンジェルといえば自ら起業するか、創業期に大きなリスクを起業家と
共有して事業に参加して事業を成功させ、出口を通過して創業株またはストックオプ
ションのキャピタルゲインで資産を作り、それを原資として新たにベンチャー起業す
る人たちに資金と経験を提供して支援する人のことを指す。
IAIジャパンはキャリアを通して得た知見と経験を生かして起業家を支援し、ス
ウェットエクイティを報酬として受け取って事業の成功に伴って得られるキャピタル
ゲインを支援の成果として期待しよう、というモデルを提唱した。IAIジャパンはNAF
等のエンジェル団体が投資を前提としたベンチャー支援を展開するのに対して、リス
ク資金をまったく持たないか、小額しかもたないビジネスのベテランが、キャリアで
得られた知見、経験、ネットワークをどのような形と方法で創業期のベンチャーに活
用してもらえるかを勉強し、その成果を実践の場に供するユニークな団体としてその
知名度が浸透しつつあるところである。スウェットエクイティが果実となって回収で
きるまでの間時間給なしで暮らしていける人だけがこのような活動に参加できる、と
いうのが日本型エンジェルの資格と言えよう。
ベンチャー起業家からしばしば資金だけが足りなくて起業できない、または事業を
拡大できないという悩みがウェブ相談窓口に寄せられる。よく聞いてみるとすべての
準備を整え、あとは資金調達だけ、という場合は皆無に近く、資金を調達するに足る
事業計画ができていないために資金が集まらない、という場合がほとんどである。
IAIジャパンの会としての立場は会員が起業家と相対で、自己責任によって投資する
ことにはなんらの制限も加えないが、会として会の内外から資金を集めてファンドを
創設することはない、というものである。前述のように日米いずれのエンジェルもベ
ンチャー投資を行うことが前提となっている。IAIジャパンは「日本型エンジェル
像」を追及する一方、究極的には会員の支援の対価としてのスウェットエクイティが
事業の出口でキャピタルゲインを生み、リスク資産となることを夢見てベンチャー支
援するのであるから、いずれはベンチャー起業家に資金も提供できることを願ってい
るはずである。すなわち、IAIジャパンの原点は「資金を持たないエンジェルの活躍
の場があることを起業家に認識してもらって資金以外の支援を行うが、支援の果実を
得て資金による支援もできるようになる」ために知見、経験、ビジネスネットワーク
を使って汗を流すところにある。しかし、資金のないところにはベンチャー起業家は
集まらないのも現実である。この点についてIAIジャパンはファイナンスグループが
中心となって富裕な個人と各種ベンチャーファンド、銀行融資への橋渡しができるの
で、起業家の資金ニーズにこたえる道を用意している。この資金調達の仕組みを成功
させるためには誰の目から見ても説得力のある事業計画を立案する手伝いをして、
「IAIジャパンの支援するベンチャーは投資対象としての価値が高い」といわれるよ
うにならなければならない。インキュベーションと投資研究グループはそのために例
会と日常の支援活動をとおしてこれを実践し、ファイナンスとコーポレートガバナン
スグループは事業計画に織り込まれる2大要因を例会活動と勉強会の成果物として提
供している。全会員がウェブ上に掲載されている成果物を共有してエンジェル活動に
参加し、リスクをとって創業期のベンチャー企業を支援できるよう例会と勉強会に参
加されるようお願いしたい。
IAIジャパンは個の力を発揮できる会員の集まりである。上記のグループはじめIAI
ジャパンの組織はゆるい職責を持った担当理事にたよって活動している。毎年事業計
画を立ててこれを実現するべく努力しているが、必ずしも計画通りの成果が出ている
とは言いがたい。事業計画を立て、目標を明らかにしてこれに向かって邁進せよと
言っているエンジェル団体がその事業計画をなおざりにしているとの批判もあるかも
しれない。ベンチャーと異なるところはIAIジャパンの会としての活動がボランティ
ア活動であることだろう。活動に参加している個人の会員も自由参加であり、計画に
強くしばれれているわけでもない。このような条件の下で計画を達成するのは困難で
あることは明らかである。それを組織のせいに帰することはできないし、担当理事の
責任を追及することも酷な気がする。
IAIジャパンは個の集団であることは前述した。各組織が結果的に同じことをして
いても異なる個人がそれぞれ満足して活動している限り、組織として崩壊することは
ないはずである。現状のIAIジャパンでは一人の会員が複数のグループ活動に参加し
ており、上記のように結果として二つのグループが似たような活動をした場合、その
グループの間にけじめをつけたほうがよいと感じることも無理からぬことである。し
かし、実力のあるエンジェルが個人としてエンジェル活動をするとき、投資研究グ
ループの一員として、あるいは産学連携グループの一員として活動しているかはほと
んど問題にならない。企業であれば二つの組織が同じ活動をした時に組織としての効
率やリソースの重複が問題となるかもしれないが、IAIジャパンのような力を持った
個人の集団では一人一人の個人が異なる企業を支援して効果を挙げていれば、それは
効率の低下でもなく、リソースの無駄遣いでもない。IAIジャパンは組織としての業
績を上げることを目的としてはいないはずである。
A メールマガジン第50号記念寄稿
「IAIに参加して」 ・・・・・・・・・・ 伊藤 博
ベンチャーの特色として
(1)シーズ
(2)出資者
(3)急成長
(4)出口
の四つが、いわゆる中小企業と異なる点である、と認識してきた。(2)と(3)と
が、通常の起業とは異なり、ベンチャーをベンチャーたらしめるものと理解してい
る。すなわち、起業の早い段階で、あまり縁故関係のない者からの出資を仰ぎ、急激
なる成長をし、出口に達するもので、老舗の上場起業とは異なり、赤字に悩み、儲か
ると脱税(とはゆかなくとも税務調査により多額の税金をとられる)まがいのことを
し、税務当局からにらまれ、労使紛争や(同族企業に見られがちな)お家騒動を繰り
返して一人前の企業に達する時間的余裕がない。
“死の谷”は、ベンチャー企業特有の問題であろうが、これはどこからくるのであろ
うか。それが問題である。時間をかけて、「出口」に達した起業者とベンチャー起業
者との「金銭に対する距離感」の保ち方が違うのではなかろうか、と考えている。
従前は、起業するということは、“死の谷”に一歩踏み出すことだったのではない
か。
ベンチャー起業者の覚悟が待たれる・・・と結ぶと「それは古い考え方だ」と言われ
るし、本当にベンチャーとは難しい。
「IAIを想う」 ・・・・・・・・・ 宮崎高嶺
メルマガが50号を迎えるので寄稿して欲しいという事務局からの依頼をいただい
た。
何でも、私の入会番号が350番で、新入会者の中では一番新しい‘50’だからと
言うことである。ゴルフのコンペで、実力外お情け賞に‘飛び賞’というのがあるが
すぐにそれを思い出した。当たった!と言うやつである。当たるというのは、食当た
り、暑気当たり、八つ当たり以外ならまあお目出度いものだと思うし、何を書いても
どれだけ書いても良い(勿論常識の範囲であろうが)と言われたことを良いことに、
分もわきまえずお引き受けした。
私がIAIジャパンに入会させていただいて、未だ、しかし早10ヶ月である。
本会に入会した動機は既に入会時の自己紹介にも書かせていただいたところである
が、数年前から‘NPO’の存在を知り、殆どその中味を知る努力はしなかったもの
の、感覚的にはいずれ関わるに値する活動、団体だなと思っていたこと、実際現役を
退いた開放感とともに、まだ何か‘仕事’といえるようなことに携わりたいと思って
いたこと、そして現に先輩を通して、新しく事業を起こす有志の支援をするという何
かピタッと来る趣意を持ったIAIジャパンの存在を知ったことなどである。
実際入会した当初から、会の運営とか行われている活動の知識的側面(ベンチャー、
エンジェル、ハンズオン、ベンチャーキャピタル、コーチング、インキュベーション
等々)は知る由もなかったが、全く違和感というものがなく、人見知りタイプの私と
しては意外なほど早く、そして自然にとけ込んでいったように思う。と言うよりもあ
る種の雑念を意識する以前に活動そのものとそれらに携わる方々の姿勢、活動に引き
込まれていったと言って良い。先輩の薦めもあって、すべてのグループ活動に所属
し、濃淡はあるがすべてに関わったこともそれを容易にしていった理由でもあるよう
だ。自分としては、せっかくのリタイアー身分なのだから、プライベートなこと、あ
る会社の顧問の仕事、そしてIAIの活動を3分の一ずつくらいにする事にしている
つもりなのだが、時々半分冗談で言っているのだが、ぼやぼやしているとIAIに生
活の全時間を奪われかねないと言う、うれしい?危惧を抱いてもいる。
それほどこのIAIの(エンジェル)活動というのは私にとって面白く、会を構成す
るすばらしい実質活動メンバーの方々とのおつきあいも私にとって益することばかり
なのだが、ここへきて何かもやもやとしたものが私の頭というか胸というかそのあた
りに生じているような気がしている。 ここからが
話の本論である。
このもやもやとしたものは、明らかにNPO法人たるIAIジャパンに加入し活動し
ていることの目的、意義と云うことが意識の根底にある。言葉に、字に表せば、「そ
んなことは皆感じていることだし、折に触れての議論の対象にもなっているじゃない
か」と言われそうではあるが、必ずしもそうではない。あえてこれを書き出し、所感
を述べて、‘50号へのお祝い’としたい。以下すべて、私自身への問いかけであ
り、自問自答である。
1. 入会している目的は何なのか?
・まさか暇つぶしではあるまいな?他にやること無いからデモシカIAI活動ではな
いだろうな?そう、純粋に次の世代を担う意欲を持つ人に対する、自分が過去社会か
らいただいたものを以てするお返しである。
・そして入会に対して持った目的だけではなく、一つ一つの活動にもその意義と目的
を出来るだけ明らかにして取り組みたいと思う。活動することが目的にならないよう
に。
2. IAIの活動は、ボランティア活動か?
・違うと思っている。私自身ボランティアがといえるほど精神高邁でもないし
その余力もない。
しかし、人からは「ボランティアですね?」と問われる。「ボランティア‘的’です
よ、お金は欲しいですからね」と答える。
・IAIを個人的な経済活動の場には絶対にしたくないし、そうした場であ
るべきではないと思うが、何故か前1.項とも絡んで心に引っかかる。
3. IAIはなぜもっと経済活動を顕在的にやらないのか?
・中途半端。もっと活動を売らんかなでいかなくてはならない。会の維持のためには
法律が要求し、法律が許すのだから、その限界までやるか。
アイデアと必死さで、更なる活動のために留保も必要だ。
・ボランティアではないのだから、奉仕した労働?への対価は欲しい。自分
の関わり合った事業が何時の日か日の目を見て社会に貢献でき、結果的に報酬が得ら
れるのを楽しみに。
4. 若手と年寄りという問題意識。両者の関係をどう考えてゆくのか?(会社と言う
集団では、それを階層化することで解決してきた。現代では、それはかなりナンセン
スになってきたが)
・青春とは、人生のある時期をいうのではなく心のもち方である
・・・・“SAMUEL ULLMAN“
・知的行動においては、若手も年寄りも等しく青春の資格有りということか。
5. 理事会(理事)には大いに期待
・いつもこの法人をより良くしようとする‘本質的な議論’と‘結論を明確に’して
くれるすばらしい会議体と思いたい。議事録で垣間見る限りではあるが、庶務的な話
題をもう少し少なくして、理念的な話がもう少し多くても良いかな?
・それどころではないか。
6. 自主、自由な活動精神の一方で、活動責任という問題は存在するのか?
・当然!これがない仕事、集団行動はあり得ない。
・企業であろうとNPOであろうと、社会的活動においては、動くことは極めて重要
だが、それは目的なのではなく、その結果がどうなったかが重要。動くだけで結果、
結論を出さない活動はやめたい。すべての行動に責任は当然生ずる。
7. IAIジャパンにおけるエンジェルの資格とは何か?
・?
・・・・・
話はこれで終わりである。過去のメルマガを紐解くと、37号以降は毎回八幡理事長
が書いてこられており、毎号大変含蓄のあるご意見に啓発されてきているところであ
る。今回、新米の私ごときが紙面を汚すことになり、従来の啓発的流れを損なうこと
をおそれる次第である。しかしあと入りはあと入りなりの視点があり、それも当法人
の今後のより好ましい方向に役立つものと信ずる。
世は、今までの会社や個人の創業家が業を起こしてきた時代から、いよいよ大学或い
は国研系研究法人がその技術を業として世に出すことに真剣に取り組み始めたようで
ある。これは単に大学等の産業貢献意識、事業意識の啓蒙を意味するだけではなく、
日本の産業の変革と発展を強く意味する。
こうした変化を見極めながら、出来るだけ当事者意識のもとに会の発展、ひいては社
会の発展のために貢献していきたい。この会の、この活動の奥の深さを感じつつ。
B 2005年度賀詞交換会のご案内
2005年度の賀詞交換会を下記の通り開催します。皆様是非ご参加ください。
日時:2005年1月26日(水)6:00−8:00PM
場所:日立金属高輪和疆館(わきょうかん)
港区高輪4−10−56
TEL:03−3443−1717
JR品川駅高輪口から徒歩10分
会費:5,000円
その他:詳細はおってご連絡します。
以上。
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