∽∽∽ 目次 ∽∽∽
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@ | 巻頭言・・・「エンジェル支援の決断」
IAIジャパン理事長 八幡惠介氏
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A | IAIジャパン 「イノベーション・ジャパン2004」への出展きまる。
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B | 8月度会員サロンから
「ハイテク外資の経営の現場から学ぶこと ・・・立ち上げ屋の半生」
アクシーダ・システムズ株式会社 代表取締役社長 寺澤廣一氏 |
@ 巻頭言 「エンジェル支援の決断」
IAIジャパン理事長 八幡惠介
以前メルマガにエンジェルの自己責任について一言のべた。
その際、創業期のエンジェル支援の決断は五里霧中で行われるのが普通で、ここに自
己責任が生ずることに言及した。最近IAIジャパンの中で会員活動の活性化が議論に
なることが多い。バックナンバーの巻頭言「エンジェルの目標」のなかでも本件にふれている。
起業経験のあるエンジェルにとっても創業期の経営者に出会ったとき、自分の経験に
照らして支援すべきか否かを判断することは容易なことではない。しかし、判断が正
しい場合の結末と誤った場合の損害に見当をつけることはそれほど難しくはない。
IAIジャパンのエンジェルは起業経験を持たない人が大多数であるから、この判断を
つけられないために支援に入れないというジレンマに悩む会員が多いようである。そ
こで支援するという決断がこのような結末になるかを考えてみる。
決断が正しかったら次のことが起こる。すなわち、
1. 事業に成功して株式公開かM&Aのどちらかの出口を経てストックオプションを換金できる。
2. 事業が安定化して黒字基調となり、支援に対する報酬が支払われる。
決断が誤ってリスクを回避できず失敗すると、
3. 資金繰りがつかず倒産する
4. 追加資金が出ないため事業を清算する
5. ぎりぎりのキャッシュフローでリビングデットの状態で継続する
この場合はいずれも支援に対する報酬は支払う原資がなく、投資した資金は戻ってこ
ず、支援に使った時間は無為となる。
失敗の場合を想定して損を最低限に抑えるためには4のケースのようにいくらかでも
残余財産がある場合に配分を受けられるためには投資の際の契約書を精査した上で投
資を決定することが必要である。普通株式と優先株式のように異なる種類の株式が発
行される場合にはそれぞれの契約書を見ておく必要がある。清算時に優先株式に優先
的に残余財産を配分するという方式が通常だからである。そうなっている場合、普通
株式の株主には配分はないのが通常である。債権者には優先的に配分されるので、支
援の対価を債務として計上させることができれば有利であるが、会計上困難かもしれ
ない。5の場合は先の望みがなければ早い時期に支援を停止することが望ましい。
3,4,5のいずれの場合も追加投資をしない限り、投下した資金と時間以上の損に
はならないので、支援するか否かの決断をするときには資金と支援の時間数が無為に
なっても悔いがない範囲に決定すれば、迷いは極小化できる。 また、必要経費
(旅費、交通費、通信費など)は費消した都度精算できるよう取り決めておき、使っ
たらすぐに請求して支払ってもらうことが悔いを残さない秘訣である。エンジェルと
して開示された情報を吟味しておけば、財政状態、資金繰りは透明なはずであるか
ら、ある程度の経営状況把握はできるはずである。また、エンジェルとして経営の透
明性を維持させることも大切な支援である。
これらのことを合理的に判断した上で見れば、支援に値する企業かどうかの判断はつ
けられ、支援の決定はそれほど難しくはなかろう。
AIAIジャパン 「イノベーション・ジャパン2004」への出展決まる
IAIジャパンでは、経済産業省/発明協会のご支援のもと、きたる9月28日から30
日のイノベーション・ジャパン2004(東京国際フォーラム、有楽町)に参加する
ことになりましたので、お知らせいたします。
イノベーション・ジャパンのホームページより登録されますと、色々なセミナーや展
示会に無料参加が出来ます。
http://expo.nikkeibp.co.jp/innovation/
今回は、大学発「知」の見本市として、全国の大学から200近い研究室の成果を見
ることが出来ます。彼らは、将来の起業を考えています。それらの支援に、IAIジャ
パンも協力できると考えております。
今回IAIジャパンが参加する三つの機能についてお知らせいたします。奮ってご参加
いただければ、幸いです。
(1)9月29日(水)10:10より11:10東京国際フォーラムB7ホール
大学ベンチャー支援フォーラムの一貫として、1時間に亘り次の内容で講演を行います。
IAIジャパンの活動ならびにIAIジャパンの支援による実際の起業活動を二人のベン
チャー企業の社長さんに話をしていただきます。
・IAIジャパンの活動 IAIジャパン理事長 八幡惠介
・CMジャパン 日下部社長
・ビーテクノロジー 堀米社長
(2)ベンチャーなんでも相談室29日(水)10:00より16:00
東京国際フォーラム ガラス棟504号室
IAIメンバーによる起業に関わる「なんでも相談」を無料で実施いたします。お知り
合いの起業家で、いろいろなこと、課題に困りの方にご紹介ください。
(3)NPO法人 IAIジャパンブース 9月28日(水)から30日(金)の3日間
東京国際フォーラム 展示ホール
ここでは、IAIジャパンのメンバーによる「IAIジャパンの紹介や、今後の経営相談受
付」などをおこないます。是非お立ちより頂き、最近のIAIジャパン活動の一貫を垣
間見ていただければ、幸いです。
B 8月度会員サロンから
「ハイテク外資の経営の現場から学ぶこと − 立ち上げ屋の半生」
アクシーダ・システムズ株式会社 代表取締役社長 寺澤廣一
1. 私の歩んできた道
● 三菱原子力時代(現在の三菱重工業原子力事業本部)
原子力船むつ、関電美浜2号の原子炉物理実験、プロジェクト管理、企画、原子力営業、CADプロジェクト
● 外資の風に当たりたい
38歳でSchlumbergerへ転職・・・・Applicon の機械設計用CADの営業
● 39歳で初めて社長として外資の立ち上げ
Valid Logic Systems 電子回路の設計自動化CAD/CAEツール(ソフト)
競合Cadenceに買収されて退任
自分に対する錯覚の連続・・・・それでも事業は成長できたバブルの追い風
● ソフトから生産部材のOEMビジネスへ
Quantum 2.5、3.5インチのPC用小型ハードディスクのOEMビジネス
ソフトの商売では無かったロジスティックスの勉強・・・・2度目の立ち上げ
● アメリカ系外資の『頭』はもう卒業(?)
Novatec Market Entryのコンサル会社を立ち上げ、仏のCALSソフト事業に4,000万投資・・・・失敗
自分の会社を創業して欧州の企業と連携したいという欲望 (アメリカに文化無し)
● 求められるままに外資の立ち上げ現場に復帰
myCIO.com Network Associatesの子会社。ウィルス対策ソフトMcAfeeのASP事業の立ち上げ
3度目の外資立ち上げ・・・・親会社へ吸収合併され副社長へ
● 4回目の外資立ち上げ
Axeda Systems 電話回線や専用回線によらず、インターネットを利用した機械装置の常時遠隔監視ソフト
コンセプトと技術は優れているが、アメリカ本社の財政基盤の急速な悪化・・・・?
2. 苦労、失敗、反省と勉強の連続
● 自分に対する過信
雇われママをオーナー・ママと錯覚し、自分にカリスマ性があると錯覚
社員との厚い壁
● パートナーや部下の裏切り
信頼したパートナーによる営業妨害と、自分の弱点だった分野で部下を過信
● 業界を選ばなかったので、せっかく外資に勤めても外人の友達が出来なかった
お互いに辞めてしまえばそこで終わり
3. 学んだことあれこれ
● 自分の『価値』は自分では決められない、他人が決めるもの
当たり前の事を肌で実感
● プライドを捨て『現場主義』に徹すること
> 営業にとっての現場は『顧客』、顧客訪問こそビジネスの結果を生む
> 営業活動に評論家は不要、百害あって一利なし
● 英語の会話スキルは二の次
> 大切なのは聞く相手のことを考えたコミュニケーション・スキル
> 日本語でまともなコミュニケーションが出来なければどんなに英語が上手くしゃべれて もダメ
> 聞く耳持たずのアジテーションは下の下
● 中小ベンチャー外資の社長業の70%は人事部長の仕事、80%は営業部長、80%は本社との駆け引き、70%は総務・経理・・・・つまり一人で3人分の仕事は最低こなす必要あり・・・・そうでなければ外資の社長は務まらず
● 人の情けのありがたさ
今日の自分があるのは、友人、家族など本当に色んな人々の情けと助けの上にあることを実感
4.ベンチャーの経営(者)に何が求められるか
● ベンチャー経営の目標は短期間で投資家にリターンを享受させ、更に継続して企業を成長させること
● 社長にはゼネラリストとしての資質、公平さとバランス感覚が不可欠
> ワンマンでも良いが、その場合真のカリスマ性が必要
● 社長はスーパーマンであること
> 新しい技術をもとにベンチャーを起業したとしても、単なる真面目で優秀な『技術屋 さん』では余程の例外を除き会社経営は出来ない
> 営業、技術、経理、人事、法務などを全て自分でやるという『決意』と実践があって 初めて周囲のスタッフが着いてくる
> 単なる観念的なリーダーシップだけではダメ
● 企業を成功させるのは営業力しかないことを社長は肝に命ずべし
> 営業としてマトモな人材を探すことほど難しいことはない
> 営業としてのミッションは如何にしてタイムリーに案件を契約に結びつけるかということ
> これが出来る営業が非常に少ない
● ベンチャー経営に大切な3つのM
> Mission 会社としての目標、ゴールを明確にする
> Milestone 目標を達成するための具体的な一里塚を明確にする
> Metric 結果に対する評価を定量的に把握するための数値基準を明確にする
5. これからの道
● 57歳のこの年になっても自分で一体何を本当にやりたいのかを常に模索している状態 ・・・・豊かな人生とは?
● 再びハイテク外資の『頭』をすることが一番可能性としては高いが、また同じことの繰り返し、という感もある
● 人間関係を一層大切にしたい
> ボランティア活動と社会貢献の活動のウェイトを少しずつ増やしたい・・・今迄の恩返し
● 外国人とのまともな人間関係を築きたい
> 国際的な社会貢献活動からNGOの設立へ?
以上。
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