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IAIジャパン・メールマガジン第39号

2004年3月23日

 ∽∽∽ 目次 ∽∽∽
@巻頭言・・・ 「箍(タガ)とベンチャー経営者」
                         IAIジャパン理事長  八幡惠介
A IAIジャパン会員総会・セミナー・懇親会開催のご案内
 4月17日(土)午後2時半 総会開催
          4時15分 セミナー開催
     講師予定:@経済産業省大学連携推進課橋本課長
            Aフューチャーベンチャーキャピタル叶分社長
          6時 懇親会開催
B 「Enuvis Inc.起業から売却まで」・・・松田春彦氏
・・・2月度会員サロンから

@巻頭言・・・ 「箍(タガ)とベンチャー経営者」

IAIジャパン理事長 八幡惠介

 先日あるセミナーで箍のたとえ話を聞きました。箍は桶や樽をただの木片から 水の漏らない容器にするために大切な役割を果たします。もちろん木片はお互いに ぴったり寄り添って隙間がないように削られている必要がありますが、木片がどんな に見事に作られていても、箍をうまく締めないと入れ物はできません。また、一斗樽 の箍を四斗樽にはめようとしてもそれはできない相談です。箍はリーダーに譬える事 ができます。木片は組織の要員です。

 スタートアップのリーダー(経営者)が成長期の事業拡張に向いていないこと が多いのは一斗樽の箍を四斗樽に嵌めようとするのに似ています。もちろん人は箍で はありません。組織運営を学んでより大きな組織を動かすことのできる人も大勢いま す。しかし、実際に組織の長に任命した結果不適格だった例もまた多いのです。伸び る箍か伸びない箍か見極めることが必要です。そして一斗樽の箍が四斗樽に嵌らない からと言ってその箍が不良だとも言えません。一斗樽に適した箍は立派に用を成して いるからです。起業家が成長期をほかの人に譲って、自分は再びスタートアップに 戻って創業するというパターンを繰り返すことは誤ったことではありません。むしろ 成長期に適していない人を無理やり経営に縛り付けておくことは一斗樽の箍を無理を して四斗樽に嵌めようとするに似ているでしょう。

 われわれエンジェルは起業家が成長する可能性を持っているのか、あるいは起 業段階に適していて、事業の拡張には適していないのか早く見極める必要がありま す。そして、スタートアップ期、成長期、株式公開と事業拡大の時期、に最適の人材 を見つけておき、適所適材で経営者を任命できるようにしておきたいものです。


A IAIジャパン会員総会およびセミナー・懇親会開催のご案内

日時:4月17日(土)午後2時受付開始、総会2時半開始、
         セミナー4時15分開始、懇親会6時開始
場 所: ラポール日教済(新宿区山吹町10-1) 電話:03-5228-2675、
地下鉄東西線神楽坂、有楽町線江戸川橋下車 徒歩10分
(地図下記ホームページアドレス参照)   http://www.bsf.ne.jp/soma/303eee/raporu_map.htm
参加費:セミナー 会員2,000円、一般3,000円
懇親会  4,000円(会員/一般とも)
(第1部・会員総会) 14:30開始
  ・八幡理事長挨拶に続き議案審議
    ・第1号議案:議長の選任
    ・第2号議案:2003年度収支決算報告
            監事・監査報告
    ・第3号議案:2004年度収支予算
    ・第4号議案:2003年度事業報告
            2004年度事業計画
    ・第5号議案:役員の選任

(第2部・セミナー)  16:15開始
  @基調講演 「新時代を迎えた大学法人化と今後の産学連携のありかた」(仮題)
    講師:経済産業省産業技術環境局大学連携推進課長 橋本正洋氏
  A講演「VCからみた起業家とエンジェルへの期待と課題」(仮題)
    講師:フューチャーベンチャーキャピタル梶@川分社長

(第3部・懇親会)  18:00開始

B 2月度会員サロン

日時:2月26日(木)6:00−8:30
場所:IAIジャパン事務所
参加者:16名
テーマ:『Enuvis,Inc.(米国)起業から売却まで』
講師:松田春彦氏・・・さくら銀行東京、NYに勤務。融資・審査・問題債権管理 /プロジェクト金融・投資家関連業務等を経て、Enuvis社のExecutive Director と して同社の起業と売却に携わる。現在は主に技術の事業化に関するコンサルタント業 務を日本・中国などでつとめる。
概要: Enuvis社は米国スタンフォード、MITの両大学の教授・研究員の開発 した信号処理技術をベースに、「無線通信可能な環境下での位置測位アルゴリズム」 の事業化を目指した会社。(現在KDDI/au携帯電話に搭載されているGPSを利用し た位置測位技術を代替する)。2000年夏に設立、ベンチャーキャピタルをはじ め、他の米国ベンチャーの創設者、ノーベル経済学賞受賞者などからの投資を受け た。社員35名(内博士号保持者12名)を抱え、スタンフォード大学GPS研究所 所長、MITのLIDS(Laboratory for Information and Decision Systems)元所長など を擁していた。23件の特許を申請し、大手携帯電話事業会社との共同製品開発、戦 略的資金の受入を経て、2003年春に売却に至った。米国、欧州、日本、韓国、中 国において事業開発を行い、社員の国籍が11カ国を数えるといった側面も持ってい た。

松田氏は起業から売却に至るまでのプロセスをスライドを使って説明、その過程 で参加者は2例のケーススタデイーへの参加を求められた。

(その1)・・・ベンチャーキャピタルへのプレゼンテーションのあと3つのVC から夫々異なった条件の投資意思表示を受けたが、どのVCを選択すべきか。
(夫々具体的な条件を示し、参加者に回答と理由を求めた。)
(その2)・・・事業開発の予想以上の成功により、仕事量が急増し、プロジェ クト・スケジュール管理に支障が出てきた。この事態を受け経営陣は、顧客からの要 望を直接技術者に伝えていた今までの方法を改め、一人の交通整理役(PM)の採用 を決定。これにより、事業開発担当者からの「顧客要望」は、すべて一旦PMに伝え られ、整理され、優先順位をつけられた後、技術担当者に割り振られることとなる。 PMの候補として一人の人(R氏)が、ヘッドハンティング会社より紹介されてき た。採用の可否を検討するにあたり、どの様な要件に注目するか?R氏を採用するか ?
(参加者を社長・開発責任者・経理責任者に分けデイベートと結論を求めた。)

以上。

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