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∽∽∽ 目次 ∽∽∽
【T】 IAIジャパン第9回定期セミナー
「創業期企業の成功と発展のためのリスクマネジメント」
基調講演 「ベンチャー企業の失敗事例に学ぶ」
ブレークスルーパートナーズ
マネージング・ディレクター 赤羽雄二氏
パネルディスカッション
「事例に学ぶ創業のリスクとその回避策」
パネリスト IAIジャパン 八幡理事長
エンジェル証券 瀬戸監査役
御園法律事務所 伊藤弁護士
シスマインターナショナル
篠田代表取締役
コーディネーター IAIジャパン上谷副理事長
【U】 「IAIジャパン・ハッピーアワー」開催のこと
IAIジャパン 塚越理事
【T】IAIジャパン第9回定期セミナー
「ベンチャー企業の失敗事例に学ぶ」
ブレークスルーパートナーズ・マネージング デイレクター 赤羽雄二氏
1) ベンチャー企業の失敗事例・失敗の理由
信頼のおける5名のベンチャーキャピタリストから失敗事例20例の詳細にわたる
失敗理由を聴取した。(そのうち17例について現象と問題点を個別に説明)
失敗の理由を整理すると次の通りになる。
@ 営業、収益確保への執着心の弱さ
・営業力の軽視、営業への安易な態度
・営業目標の未達を放置
・「良い感触」を売れたと思い込む
・売り切るまでフォローしない
・売上債権回収の軽視
・「日銭稼ぎ」の軽視
A コスト管理の弱さ、甘さ
・売上がないのに、相当額の出費を継続
・資金調達後出費が急増。収入と勘違い
・不要不急の出費(豪華な社長室、PCの新調他)
B 技術への過信
・自社製品への自信過剰
・商品販売戦略の見誤り
・強気すぎる価格戦略
・他人の忠告に耳を貸さない社長
・競合、特に大企業の動きを軽視
C いちかばちかの無謀な挑戦
・旗艦店の成功で多額融資をうけ一気に大型出店。環境変化で資金繰り困難・倒
産
・1号店の成功後、一気に全国展開、売上未達、高コストで倒産
D じり貧・・・戦略判断のミス
・バブル崩壊で明らかに当初の計画を見切るべき時期になっても執着
・販売の見込みが立たない商品に固執
E 社長が不適任・・・明らかな能力不足
・希望的観測と事実を常に混同
・いやなことに目を向けない、夢のみ追う
・ビジョンがない。先頭にたって引っ張れない
・部下に厳しく出来ない
・優柔不断、意思決定を避ける
F 社長が不適任・・・会社を私物化
・有名になりたい、金儲けがしたいという私利私欲が露骨
・社長の給料が極端に高い
・社長への貸付金、頻繁な仮払い
2) 成功のために何をなすべきか
@ ベンチャーとしての金勘定を徹底
・契約が取れても振込み完了までは「売れていない」ことを社内徹底
・不要不急な支出は後回し
・技術開発だけへのフォーカスは危険、「日銭稼ぎ」も重要
・「いちかばちか」は避ける
A「本気の事業計画」を確実に実行、徹底管理
・「本気の事業計画」を作成・・・ビジョンをもった本気で取り組める計画を作
成、事業を見切るレベル、方向修正のチェックポイントも決めておく
・計画を確定したら何を差し置いても実行、徹底的に実行管理
・一点集中して成功を積み上げる
・大企業の顧客開拓は期限を区切って進める・・・大企業相手は危険
A 徹底した顧客第一主義、現場主義
・社長が率先垂範、背中で示す
B「チャレンジャー」の確保
・耳の痛いことを直言する(但し社内にノイズを流さない)部下を身近に置く
C「じり貧状況」の打開策
・仕切りなおしをする勇気(現状維持のほうが高いリスク)
・事業計画を直ちに根本から立て直す
・社長自身の自己改革
3)主要な質疑応答
@ ハイテクベンチャーの社長の最も重要な資質
・高い技術力、あるいは優れたコンセプトを持ち、それを実現して社会に貢献し
たい、顧客の切実なニーズに応えたいという強い意欲を持っていること
・柔軟性。学ぼうとする意欲
A ベンチャー支援をする上で重要なこと
・質問を3,4回繰り返し、正確に理解する
(相手企業の問題点が十分把握できるまで)
・アドバイスは実務的・具体的かつ社長・社員が十分理解し、フォローできるレ
ベルまで行う
B コーチングとそのスキル向上
・コーチング力は問題解決能力が鍵・・問題点、課題をタイプに分けて整理し、
それぞれに具体的な解決策を立案・実行できること
・2x2マトリックスを毎日5個、2ヶ月続けると問題解決能力は格段に向上す
る
・あらゆる課題に対し、素早く仮説を立てる姿勢も重要
・全体の2割の時間で大よその目処をつける。2週間の仕事であればはじめの2
日程度で
・その分野で自分が世界一という自負を持とうとすること
パネルデイスカッション
「事例に学ぶ創業期のリスクとその回避策」
パネリスト: IAIジャパン 八幡理事長
エンジェル証券 瀬戸監査役
御園法律事務所 伊藤弁護士
シスマ・インターナショナル 篠田代表取締役
コーデイネーター: IAIジャパン 上谷副理事長
上谷:自己紹介と創業期のリスクと回避策について一言ずつ述べてください。
伊藤:弁護士は「職人の世界」でしたが、最近「ビジネスの世界」になりつつありま
す。私は「起業支援と再生」をテーマに掲げて「ビジネス」に入りました。創業期に
最も大切なのは、赤羽さんが話されたように「熱烈な意欲と柔軟性」だと思います。
瀬戸:山一證券では、企業公開本部長としてマブチモーター、マツモトキヨシ、トス
テムなどの育成に関わりました。エンジェル証券監査役になって、コーポレートガバ
ナンスとの関わりが深まりました。有望な会社でもある一定時期にくるとガバナンス
を無視した行動を始める会社や、筋の良い商品をもっているのにリーダーシップの欠
如やデシジョンの遅さでだめになる会社を見てきました。CGはケースバイケースで
異なりますが、基本的には創業前からの人間教育です。
八幡:ベンチャーとエンジェルの関係を米国で学び日本でのエンジェル活動を始めま
した。日本では一度失敗すると生涯付きまといますが、IAIジャパンを失敗者の
セーフテイーネットにして、再生後また送り出すという機能も持たせたいと思いま
す。失敗を防ぐ方法は、会社を作るまえに十分な準備をすることに尽きます。
篠田:三井物産で30年間に数百社と取引し、一社も引っかかりを起こさなかったこと
を誇りにしています。その後13年間ビジネスソリューションに携わり、社長の資質の
チェックリスト(リトマス試験紙と呼んでいる)を作成し、活用しています。 社長
の資質がベンチャーの成否の99パーセントをしめます。例をあげると:
・リスクを自分が招いたと考えるうちはよいが、人のせいと考えたらお終い
・自分でチェック出来ない場合には回りにチェッカーをおくこと
・人を信用しすぎる社長は失敗する
・抱え込みすぎる社長は失敗する
・移り気な社長は失敗する
創業者は自分の資質を見て手を打てば、問題点はかなり減るのではないかと思います。
上谷:支援・指導をしていてどのような問題点に遭遇しましたか。
八幡:7年間エンジェル活動をして成功例(上場、M&A)は残念ながらまだありま
せん。失敗例には次のようなケースがあります。
・多額な資金をつぎ込んだが、マーケットがそれ以上に伸びたため資金が続かな
くなり売却(幸いマイナスは少なくて済んだ・・・見切りも大切と学んだ)
・経営者二人がケンカ・・・直ちに会社を清算・出資者に全額返却
エンジェル活動はサイエンスです。仮説を立てて実証していくことの繰り返しで
す。
伊藤:資金が続かなくなった場合の行動で、「再び立ち上がれる」ものと「2度と立
ち上がれない失敗」があります。
・2度と立ち上がれない失敗・・・給料を払わない
ヤミ金融
知人・友人に借金
・再起可能なケース・・・銀行の支援
上谷:ガバナンスで最も重要なことは何ですか。
八幡:・達成できる目標を設定しそれを達成すること
・未達がある場合挽回できるか見極め、場合によっては撤退
忠告を聞かない社長も問題ですが、もしかして忠告が間違っていないか、エンジェ
ルも良く考えてみる必要があります。エンジェル自身のガバナンスです。
瀬戸:リーダーシップ/アカウンタビリテイー/ディスクロージャーの3点がうまく
いけば、会社もうまくいきます。だめなら株主権を行使すべきでしょう。
伊藤:うそをつかない/言い訳しない/余計なことをしゃべらない、の3点だと思い
ます。
主な質疑応答・参加者の主張
・社長の解任・交代
ファウンダーの次に経営のプロを持ってくる例はある。ステージ/ステージに
よって適切なスペックは異なる。
日本では今のところ「べき論」であって、実際には困難。
・社長へのコーチングはベンチャーキャピタルは十分できない。エンジェルがコー
チング能力を身に付けコーチするのが今の日本では現実的な解と思われる。
【U】「IAIジャパン・ハッピーアワー」のこと
本年度、理事を務めさせて頂いております塚越です。
この度、会員同士の親睦を深める趣旨で、毎月第一木曜日の18時から「IAIジャパ
ン・ハッピーアワー」を行うことに致しました。 海外生活経験者はご存知かもしれ
ませんが、「ハッピーアワー」とは友人や仕事仲間とバーで気軽に一杯!という任意
で非常にカジュアルなもので、欧米では一般的に17時から19時ぐらいの時間を指しま
す。 また、会費などは取らず、御自分が飲んだ分だけ支払って頂くキャッシュバー
的なものです。 仕事の帰りに10分でもビールを交わして帰宅とか、その後の会食
へ向うとか、などなど。
「ハッピーアワー」は「参加できる人が参加できる時間に参加する」あくまでも任
意の場ですので強制は一切致しません。 ただ、メンバー同士のカジュアルなネット
ワーキングの場として、友人に気軽にIAIを紹介できる場として、など、自由にご利
用下さればと思っております。
本来会社近くのパブとかが理想的なのですが、IAIジャパン・ハッピーアワーの
「行き付けバー」は事務局のある大門・浜松町辺りが一番適当と考え、大門交差点、
国道15号線沿いのビル2階にあります「KIRIN CITY: キリン・シ
ティー」にしようと思います。 キリンシティーは外からも目立ちますし、店内も
バーセクションやテーブルといろいろあるので好都合です。
発起人の一人として、私、塚越雅信が出来る限り幹事役を務めさせて頂きます。
また、新メンバーの松田春彦氏、斎藤拓也氏のご好意で両氏と幹事役を持ち回りさせ
て頂きます。
初回は11月6日(勿論木曜日!)です。 それでは毎月第一木曜日@18時に皆さん
にお会いするのを楽しみにしております。
以上。
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