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IAIジャパン・メールマガジン第25号

2003年6月16日

  ∽∽∽ 目次 ∽∽∽

@ 「会員の主張」欄新設のこと
A 「活かせ!新商法下での新株予約権」 ・・・IAIジャパン5月30日セミナーより
B シリコンバレー通信
  「人事・管理業務のアウトソーシング」   ・・・IAIジャパン理事 黒澤篤氏
C 「海外からみた日本とベンチャー事業のポテンシャル」・・・IAIジャパン理事 石綿宏氏

@ 「会員の主張」欄新設のこと
7月から「会員の主張」欄を新設します。毎月テーマをきめて下記要領で皆様の投稿を募りますので、是非ご応募ください。
7月のテーマ:「ボランティア」
応募先:iaijpana@mub.biglobe.ne.jp あてメールでお送りください。 字数:800字以内
7月掲載分締め切り:6月30日
その他:テーマも募ります。(時事、経済、政治、社会等自由に)
A「活かせ!新商法下での新株予約権」
「活かせ!新商法下での新株予約権」と題するIAIジャパン・ファイナンスグループ主催のセミナーが去る5月30日(金)約50名参加のもと開催されました。
商法改正に伴い、ベンチャーにとっても新しい形でのファイナンスが可能になりました。「新株予約権」もその一つです。
今回のセミナーでは、IAIジャパン上谷副理事長の挨拶に続き、ベンチャーが新株予約権をどのように活用できるかという視点に的を絞って、公認会計士の楠純夫氏と日本政策投資銀行新規事業部・佐藤潤一氏の講演がありました。
楠氏は新商法下の新株予約権とはいかなるものであるかについて、様々な角度から分析し、さらに資本政策にも言及されました。主要な内容は、新株予約権の商法上の定義/新旧ストックオプションの定義/新株予約権のスキーム/新株予約権発行のスケジュール/株価の算定方法/予約権の価格(ボラテイリテイーについて)/税務上の取扱い/会計上の取扱い・・・以上について詳述されました。
佐藤氏は新株予約権の活用例として、銀行家の立場から「新株予約権を利用した融資」ならびに「知的財産担保」を活用した融資について次の諸点を話されました。企業の成長段階と資金調達手段/出資と融資の視点/日本政策投資銀行のベンチャー支援体系/新株予約権付融資のしくみ/知的財産担保融資。
講演の後活発な質問もあり、新しい商法によって機能をはじめた起業後のストックオプションの重要性をあらためて認識させられました。
IAIジャパン・ファイナンス・グループでは、このスキームを活用してのベンチャー支援を検討していくとのことでありました。
B シリコンバレー通信

 「人事・管理業務のアウトソーシング」

・・・IAIジャパン理事 黒澤篤氏

起業を行う時にはコアコンピテンシを確立する為の業務に専念する事が成功の一つの鍵である。アウトソースできるものは何でもアウトソースするのが望ましい。筆者はこれまで米国で数社の起業を行ってきたが、起業支援プログラムの中で非常に便利に感じているものに管理業務のアウトソースがある。
会社を設立すると必ず整備しなければならないものに健康保険、雇用保険、生命保険、損害賠償保険、年金、401K、給与支払い方法、税支払い方法、就業規則、各種フォーム等がある。この他に雇用手続きや人事制度を確立する必要がある。こうした管理業務は従業員を一人でも雇用した段階から必要になる。起業家からしてみるとこうした業務に割く時間的、金銭的ゆとりが無いというのが実情であろう。
米国ではこうした管理業務を一手に引き受けてくれるサービスプロバイダがある。数百社のベンチャー企業がクライアントとなっているので総従業員数では1万人規模となる。大きな従業員数を母体にするので保険も団体契約としての価格になるし、401Kで利用できる投資ファンドの数も増える。弁護士や会計士、ウエブサイトの作成業者、会社のロゴ入り文具やギフトの作成業者等も紹介してくれる。人材雇用に関するガイドラインの提供やコンサルテーションも行ってくれる。
管理システムは既に確立しており、基本的なパラメータである有給休暇日数、祝日、給与支払日と金額、選択可能な保険の種類等を指定すれば会社としての福利厚生制度や数百ページに及ぶ就業規則は即日完備する。従業員はウエブサイト上で福利厚生制度の申し込みや給与・税金支払い状況の確認等が行える。必要な書式はウエブサイトからダウンロードできる。
2〜3人で会社をスタートした時点から正にフォーチュン500並のサービスを受けられる事になる。利用料金も極めてリーズナブルである。筆者が過去10年近く利用してきたサービスプロバイダは国際展開も行っており、海外に従業員を駐在させた時にも現地で同様のサービスが受けられる仕組みになっている。こうした各種制度の整備は起業家の家族を支援する事にも直接的な効果がある。
日本でも起業家やベンチャーの数が増加するにつれ、こうしたサービスが事業組合として成り立つ可能性がでてくるであろう。日本独特の退職金制度も組合として提供すれば、会社を変わった事によって退職金の受け取りで不利になる事も無くなるかもしれない。起業しやすい環境を作るという意味でIAIジャパンとしてどういった取り組みができるか考えてみる価値があるかも知れない。
C  「海外からみた日本とベンチャー事業のポテンシャル」

・・・IAIジャパン 理事 石綿宏氏

まず、外国人から見た日本に関する興味深い話をご紹介します。

− 米国ベンチャー企業CEO : “日本企業は、こんな状況になっても相変わらず効率が悪いな。これでどうやって競争に打ち勝っていくつもりなのかな? 当分利益は出ないぞ。”
− 台湾の若手実業家 : “日本には良い技術があり、我々から見ると宝の山です。ただ、技術も賞味期限があるから。もし、本当に事業化しないのであれば、我々に提供してくれたらどうかな。しっかり稼いで、少し分け前をあげられますよ。それでも腐らせてしまうより良いと思うけど”
− 香港の投資家 : “日本は大きく産業構造が変わり、面白い投資機会もでてくると思って5−6年前から注目してきましたが、なかなか動きませんね。低迷しながらも、何とか崩壊せずに切り抜いていくんですかね。”
“でも、今までの蓄積を食い潰しているだけにも見えますね。ひょっとしたら、遺産が無くなった時に、とんでもないことが起きるかも。やはり動きださないと言うことはリスクですね。海外からの関心も薄らいできているのではないですか。”
− 次は、ちょっとレベルの異なる話ですが、久しぶりに日本に来たアメリカ人 :
“最近、日本人の髪の毛は、茶色くなったんですか?”(真面目な顔で)
    “いやー、あれはファッションで”
       “でも、皆同じ色ですよ? 他では見られませんね”
ちょっと流行ると皆同じ。これも日本文化の典型例かもしれません。米国で感じたことの一つは、個々人が自分の人生観、価値観を持っていること。幸せと感じることが画一的ではありません。どんな職業の人も生き生きとしているのは、これがポイントかもしれませんね。
脱線しそうなので話を戻しますが、このような話を聞いて、どのように感じられますか?
ちょっと、残念ですよね。
でも、良い話もあります。日本の技術は、まだまだ魅力的だと言う点です。ビジネス指向の強いシリコンバレーの起業家、華僑系の実業家から見ても評価は高いんですね。
“Good Point”です。
少なくとも、ビジネスの材料はあるようです。技術が良いということは、世界に通用する優秀なエンジニアも多いと言うことでしょうね。
あとは、どのようにその材料を料理するかと言うことでしょうか。日本の中でだけ料理人を探さなくても良いような気がします。シリコンバレーを見ても、技術は中国人かインド人、経営、マーケティングはアメリカ人なんていう組み合わせもありますよね。本格的な料理人になるには一流コックからノウハウを盗んでくることも含めて様々な経験が必要です。
よく、日本にはベンチャーを経営できる人がいないという話を聞きます。でも、問題提起だけでは次のステップが踏めません。広く人材を求め、良いチームを作り、かつ独自の価値観を持って、外から不思議の国のように思われないように、チャレンジしてみては如何でしょうか。
このIAIジャパンにも、経験豊富な方が数多くいらっしゃいます。皆さん、ボランティア精神旺盛で、真剣に協力いただける方々です。経営、マーケティング、経理などいろいろな面で利用価値があるのではないでしょうか。
 
是非、日本復活を目指される方、トライしてみてください。どこかで、お目にかかれるのを楽しみにしております。
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