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IAIジャパン・メールマガジン第60号

2006年1月16日

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@年頭所感「ベンチャー育成と忍耐」     IAIジャパン理事長  八幡惠介
A IAIジャパンセミナーと賀詞交換会のお知らせ


@ 年頭所感「ベンチャー育成と忍耐」

IAIジャパン理事長 八幡惠介    

 2006年の初めに当たり、創業・ベンチャー育成のミッションを持つIAIジャパ ン会員の皆さんに対し、新たな気持ちをもって起業家に接していただくようお願いし ます。創業・ベンチャー育成は種から果樹を育てるのに似ています。創業以前に十分 な準備をすることの大切さは、種をまく前に土壌が果樹を育てるのに即した性質を 持っているかどうか調べたり、蒔こうとしている種がよい実を結ぶものであるかを確 かめたりしないと、せっかく育てても徒労に終わることを考えれば理解できます。猿 蟹合戦の童謡にあるように早く芽を出せ、早く伸びろ、伸びないとちょん切るぞ、と 脅しても柿の樹が早く育つわけではありません。

 実生から果樹を育てるにはある年数を経なければ実はなりません。また、よい実を生 らせるためには接木が必要な場合もあります。これはあるところまで育った企業の経 営者を代えることで成功に導くことができるのと似ています。水をやりすぎると土中 の養分が流失して土壌がやせてしまいます。また、肥料をやりすぎて樹が枯れてしま うこともあります。創業期に資金を豊富につぎ込むと創業者に誤った自信を与えた り、創業者の持分比率が過小になってモチベーションに悪影響が出たりするのにたと えることができます。樹木を選定するのはその姿を正し、果実がなったときに収穫し やすくし、すべての枝に日が当たりやすくすることが目的で、企業においても無駄な 出費を削り、投下した設備や人材が効率よく使われるようにすることがよい結果を生 むのと似ているといえるでしょう。いよいよ果実が生る場合も台風や異常気象で樹が 倒れたり、せっかく生った果実が落ちてしまったりすることもあります。また収穫直 前に鳥がついばんでしまうこともあるでしょう。企業においても市場の急変、競合の 出現、乗っ取りなどのリスクがあるのと同じです。果樹園の持ち主はこのような状況 の中で、長年の経験から狙った果実が狙った量の収穫を得られるように忍耐を持って 果樹を育てます。

 創業・ベンチャー育成はこのように果樹を育てるのと似ていることは確かですが、そ れだけの年数をかけて忍耐強く育てるためには種と土壌を確認することが極めて重要 になります。企業育成における目利きがそれに当たるでしょう。IAIジャパンでは インキュベーショングループとエンジェル投資研究グループが目利きを行なっていま すが、創業に近い状況の企業からの相談が多いインキュベーショングループの目利き は特に重要です。台風や異常気象のリスクは人事を尽くしても避けることができませ ん。どんなによい種をもって創業しても不況のせいで売り上げが達成できないリスク に遭遇する場合があるのと似ています。リスクのない創業はありえませんが、目利き に手抜きがあると失敗のリスクを見逃すことになり、後悔することになってしまいま す。

 IAIジャパンではこれまでに培った目利きの経験を生かして、ベンチャーキャピタ ル、金融機関などから案件評価を積極的に受注しようと企画しています。また、起業 家・エンジェル研修グループでは研修プログラムをe-ラーニング化して、創業の意図 を持った人たちと創業・ベンチャー支援を志す人たちの研修の機会を広げようと企画 準備中です。

 IAIジャパンの会員はそれぞれが自己責任で起業家と相対で支援関係を結び、果樹 を育てるように忍耐心を持って育成し、成功報酬であるストックオプション、または 黒字化できたときの遡及報酬を受け取れる期待を持ち続けます。その期待が裏切られ る場合があっても挫けることなく、数本の果樹を育て続ける忍耐心も必要でありま す。一方IAIジャパンと各グループは会員の熱意と専門知識に支えられて、創業・ ベンチャーとの出会いの場を提供し、起業家・エンジェル研修の機会を提供して創業 ・ベンチャー環境を改善する、活性化された法人を目指し続けなければなりません。 また、これまで継続してきた創業期におけるコーポレート・ガバナンス、インキュ ベーション、産学連携、エンジェル投資、創業期のファイナンス研究などのグループ 活動をさらに充実した内容に高める努力も必要であります。2006年はいっそうの 会員増強を行い、新たな風を入れてエンジェルとしての情熱の火をさらに強く燃やそ うではありませんか。


A IAIジャパンセミナーと賀詞交換会のお知らせ

2006年度のセミナー&賀詞交換会を別紙の通り開催いたします。 皆様 是非ご参加下さい。

以上。

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