IAIジャパン・メールマガジン第14号2002年9月12日 |
|
∽∽∽ 目次 ∽∽∽ @『Incubation』誌10月号八幡会長対談記事のご紹介
A関西支部2002年度年次大会開催のご案内
Bファイナンス委員長交代の速報
@『Incubation』誌10月号八幡会長対談記事
月刊誌『Incubation』10月号の巻頭記事に、IAIジャパン八幡会長と同誌渡辺編集長
の対談が掲載されましたのでその概要をご紹介します。
――日本とアメリカではベンチャー支援で違いがありますか。 八幡 20/30年の差があるのではないかと思います。日本ではエンジェルとして独立
してやっている人はきわめて少数ですが、アメリカではシリコンバレー周辺だけで25
万人のエンジェルがいるといわれています。エンジェルの定義もはっきりしていて、
純資産を1億円以上持っているか、年収が夫婦あわせて3,000万、そのほか自分で起業
経験があるか。これでリスクをとって投資する資金や実務経験があるかどうかを見極
めている。これはSECが指導していることです。
――それは厳しいですね。 八幡 エンジェルの資格がない人に投資してもらうと、投資される側に大きな責任が
でる。アメリカは「自己責任」が定着した社会ですから、これを避けようとするので
す。
日本では損した株は必ず買い戻せと、「買い戻し条項」をつける場合が多い。投資に
リスクはつきもので、本来損しても文句は言えないはず。ベンチャー側に道義的責任
はあっても、法律的には責任はないはずです。日本のやり方は投資の本質から外れて
います。銀行と同じですね。
――アメリカではどのようなエンジェル活動が多いのですか。 八幡 一番多いのは未公開株に投資して、投資先と何らかの支援契約を交わし成功報
酬をうけるケースです。一社だけに投資するのはリスクが高いので、少なくも十社ぐ
らいに投資することを勧めています。
――日本ではベンチャー企業の定義が曖昧です。フランチャイズ企業もベンチャー
に入れたり 八幡 「投資リスクも大きいが、リターンが高い企業」というのが世界に通用する定
義でしょう。そこにフランチャイズは含まれていません。日本的な創業を何と呼ぶか
は、もう一度考えなければなりません。
――しかし最近はベンチャーも多様化してきました。 八幡 多様化しているのは事実ですが、ベンチャーがリスクを負って出口(株式上場
又はM&A)を目指すのは変わっていません。これは世界中どこでも同じです。
ただ個人的にはどのような形態でも、たとえば上場しないが配当で返すという形でも 構わないと思っています。 ――投資のポイントはどこに置いていますか。 八幡 やはり人です。思い込みの激しい経営者はたいてい失敗します。オレの言うこ
とは絶対正しいんだという人は、何年やっても成功しないでしょう。社長はバカなほ
うがよい。本当にバカになれる人。自分を超える人を周りに置いていないと、会社は
伸びません。それと市場があるかどうかも重要です。その商品が売れるかどうかが一
番重要です。そこでマーケテイングや販売促進に強い人材が必要になる。経営者はそ
ういう人達を受け入れる資質があるかどうかが厳しく問われるのです。
――起業家として一番大事なことは何でしょうか。 八幡 その人物がキチッとした経営理念や行動規範を持っているかどうかでしょう。
それがなければいい部下はついてきません。それを無視してタネ(商品・技術)だけ
の評価で投資すると大抵失敗します。
エンジェルはそうした点への目利きが必要です。 ――日本では会社を作ったら全部自分のものだ、という創業者が多いですが。 八幡 創業と会社経営は別物です。創業が得意な人は、何回でも創業したらよい。そ
れだけで大金持ちになれるのですから。会社ができた後に事業多角化が得意な人、
マーケテイングが得意な人、開発が得意な人がいます。そういう人は、えてして創業
が不得手です。一人の経営者が、創業から公開後まで全部引き受ける必要はないのだ
と思います。
――本日はどうも有難うございました。 A関西支部年次大会開催のご案内
関西支部は本年3月には、起業家発掘委員会、育成委員会、専門家委員会、ブラッ
シアップ委員会を設置して活発な活動を行っています。
本年度の年次大会を下記の通り開催しますので、ご参加ください。 日時:10月19日(土) 13:30−19:00 場所:北浜ビジネス会館 大阪市中央区北浜2−1−17 TEL:06−6201−3191 プログラム: @「IAIJのエンジェル活動」・・・八幡会長
A起業家プレゼンテーション・・・3社を予定
Bシンポジウム・・・
司会:黒木正樹立命館大学経営学部助教授 パネリスト:学生起業家、女性起業家、スピンオフ起業家など五名予定 C交流会
Bファイナンス委員長交代の速報
此の度ファイナンス委員長の箕浦勤さんが退任され、新しい委員長に小瀧歩さんが就
任されました。
以上。 |
このメールマガジンは、会員用に月2回発行しています。 詳細は会員専用ページを参照している場合があります。 皆様のご入会をお待ちしております。 |