セミナー:「資本政策−シリコンバレー起業のケース」
| Hal Nissley |  |
International Angelinvestors Institute (IAI)会長
経歴
- Case Western Reserve大学より、経営管理科の学士号、及び同大学院数理統計の修士号、Peninsula College of Lawより法律学の学士号等の学位を取得
- IBM社にてコンピュータ営業を8年間勤務
- ブーズ、アレン&ハミルトン社:コンサルタント、マネジメント
- Itel Leasing社:マネジメント
- カナダと米国にて48社のスタートアップに創業者、ボードメンバー、コンサルタントとして携わる
- Acorn Capital、PacRim Venturesにてヴェンチャーキャピタリストとしても活躍
- スタンフォード大学、カリフォルニ州立大学バークレー校等でスタートアップに関する講義を行う
- 1999年7月にIAIを設立し、会長兼CEOを努める
IAIのビジョン
- エンジェル投資家を国際的に組織し、きちんとした情報に基づいた利益のある投資活動を促進する
IAIのミッション
- 起業家とエンジェルインベスターのための、起業統治、マーケティング、財務に関する教育とメンターを行う
セミナー結論
- エンジェルは創業という起業の最も初期段階から参加するが、その後の成長段階に応じて新規株主が参加する度に全体の資本構成割合が変わるため、その都
度投資リターンも変化してくることを理解し、また上場までこぎつけるには、
非常に優秀な経営陣と株主役員会とが、しっかり手を組んで経営にあたることが最も重要であることを理解しなければならない
セミナー内容
- シリコンバレー企業の典型的なモデルを使い、創業(スタートアップ)から1年後の上場(IPO)までを5段階に分けて説明する
- スタートアップ段階では、会社の資本金を普通株式1株あたり0.01ドル、1000万株で、合計10万ドルと計画する。まず創業者(48%)、他の創業メン
バー(7%)、社外役員(20%)などによる合計7万5千ドルの出資に対して普通株式が発行される。この際、各自の出資割合は、参加時期が早いほど多くな
る。また遅い時期に参加する外部役員などへのインセンティブのために、シリーズA優先株への転換権付証券の発行を行い12万ドルの資金調達も行う。経
営陣が揃ったところで初期の事業計画を書き直す作業を行う
- 第2段階では、創業3ヶ月後に1万5千ドルの普通株式と30万ドルの転換権付証券による、第2回目の資金調達を行う。また未調達の普通株式100万株、1万
ドル相当は、今後の採用者や役員向けストックオプションのために残しておく
- 第3段階では、商品の試作品が完成した時点で、200万ドル相当のシリーズA優先株を発行する。この優先株は完全希釈後ベースで0.50ドルと評価される
とすると、これまで発行された転換権付証券は優先株84万株相当となる。また優先株の新規発行株式数は400万株となる。この時点での普通株式、ストック
オプション、優先株すべての発行済み数は1484万株となる。インセンティブ株式の価値は、1株あたり0.04ドルとなる。
- 第4段階では、特許の取得や商品の販売開始後に、マーケティングやR&D費用を賄うために、1400万ドルの資金調達を行う。そのためにシリーズBの優
先株を、1株あたり2ドル、700万株発行する。この結果、全発行済み株式数は2184万株となる
- IPOは創業から1年後に行われる。インターネット関連企業の場合は、1株あたり10ドルで500万株売り出し、その場合時価総額は約2億7千万ドル以上
となる(創業メンバー普通株式価値1000倍)。もしインターネット関連以外の高成長企業であれば、翌年の予想EPSの20倍の株価で売り出せると見込
まれる
- 最後にこの点が最も重要であるが、このような大成功を実現するには、非常に優秀な経営陣と株主役員会とが、しっかり手を組んで経営にあたることが不
可欠である
以上
プログラム
八幡会長プレゼン 黒澤氏プレゼン
参加者の声 トップ